クラゲカフェ開業への道

~熱帯魚バーのマスターがおしゃれなカフェを開店するまでの記録~

メニューについて

今回はカフェで提供するメニューを考えていきたいと思います。

まず何を出すかを決めないと厨房レイアウトや備品など何も決まりません。

前回までに考えてきたコンセプトに立ち返ると、当カフェの利用機会は食間の休憩としています。カフェの売上アップには食事メニューの充実は欠かせないのが一般的ですが、私は食事を楽しむ時間とクラゲを眺める時間は共存しずらいと考えているので、クラゲを眺めながらゆっくり過ごしていただくことに集中したいと思います。

また食事の提供となるとお昼時にお客様が集中して、一人でのオペレーションが難しくなるという面もあります。

したがって当カフェでは食事ではなく、ドリンクとスイーツを中心に提供したいと考えています。

 

 

スイーツは女性に人気があって、かつ何かクラゲをイメージさせるものはないかと考えていました。 そのスイーツをクラゲの水槽と一緒に写真に撮ってインスタに上げたくなるような看板メニューを。

下記のイラストのようなスイーツはないかと探していました。

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ミズクラゲをイメージさせるスイーツのイラスト

スイーツの模様はミズクラゲの傘の模様に似せてつけたい。

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ミズクラゲの傘の模様

 

 妻が友人たちにカフェに欲しいスイーツを聞いてみたところ、「フォンダンショコラ」「チーズケーキ」「白玉の入った和風スイーツ」などの意見がでました。

まず私は「フォンダンショコラ」というものを知りませんでした。

ネットで調べてみると、形が自分のイラストに近い円形ですし、白い粉がふってあるものもあったので、それを利用して模様も描けそうでした。

自分のイメージにぴったりだと少し興奮を覚えたほどでした。

 さらにフォンダンショコラは中を半熟にすることで、カットしたときに中身がとろりとこぼれてくるという動きもあります。

看板メニューに最適だと思いました。

 次回はフォンダンショコラを実際に食べてみた感想を書きたいと思います。

コンセプトづくり その②

コンセプトシートに沿って書き出してみる。それぞれの要素に矛盾がなく、基本コンセプトに集約できれば理想。

 

基本コンセプト

「クラゲと過ごす心地よい時間」

前回の記事を書く中で、これがキーワードになりそうなので、とりあえずこれを基本コンセプトとした。

 

1.立地、物件条件

アクセスしやすい駅近で、わかりやすい、道順がシンプルな場所。

ただし1階路面の目立つ場所にはこだわらない。階段しかなければ2階まで、エレベーターがあれば3階以上も可。たとえ店舗が上階でも路面に看板は必須と考えているので、看板が置けることが条件。

日当たりや、風通しがよく、明るいイメージの物件。

15坪くらいで、18席ほど客席数がとれる物件。

トイレが洋式。店内にあるのが理想だが、共同の場合は建物自体が新しく掃除が行き届いている。

 

 

2.ターゲット

メインは30代の大人の女性。サブは20~40代のカップル。

カフェで時間を過ごすことに価値をみいだせる人。

クラゲが好きな人。水族館が好きな人。生き物が嫌いでない人。

感性が豊かでセンスの良い人。

 

3.利用動機、利用シーン

友人とのおしゃべりの場所として。デート途中の休憩で。

一人で物思いにふけったり、読書したり、一人で入っても気兼ねしない場所。

昼食後か夕食後の合間の時間を過ごせる場所。食事ではなく、お茶をする場所として。

団体ではなく、気の合う友人や男女の二人組か、一人で利用。

 

4.サービス・オペレーション

基本的に一人で営業できるようにしたい。

注文は席のタブレット端末でお客様にしていただき、配膳と片付けは店員がするスタイルにしたい。

 

5.メニュー

食後の合間の時間を想定しているので、食事はなく、飲み物とスイーツの提供を考えている。飲み物はコーヒー、紅茶、カフェラテ、タピオカミルクティー。夜の営業も考えているので、ビール、ワイン、簡単なカクテル、ノンアルカクテル。

スイーツはフォンダンショコラ、チーズケーキ、白玉あづき。

 

6.内装デザイン

席のレイアウトは4人掛けテーブルが2つ、2掛けが4つ、一人席が2席。

デザインはグレー、こげ茶、濃いグリーン、藍色など落ち着いた北欧風の内装。クラゲの神秘性を引き立たせるために少し無機質なテイストにしたい。

メニューを壁などに張り付けず、タブレット端末の画面表示を工夫して、オススメなどを伝える。

物少なめのシンプルスタイルだが、壁に小さな額縁を飾ってオシャレにする。

額縁にいれて飾るものは、モノトーンに近い色合いの極地の自然の写真がよい。

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内装のイメージ。落ち着いたトーンで無機質なテイスト。

7.価格、支払い方法

コーヒー500円、カフェラテ600円、その他ドリンク500~600円

アルコール類は600~700円。

スイーツは500~600円。

セットで1000円以下になるようにする。

客単価は900円で想定する。

支払いはお客様お帰りの際にレジにて精算していただく。

 

8.プロモーション

宣伝広告はしない。ただし入り口近くの路面に看板とフライヤーは必須なのと、気になったら検索できるようにホームページの整備は必要。

あとは来店者がSNSに上げたくなるような、口コミしたくなるような店づくりにしていく。

 

以上8項目について書き出してみた。自分としては矛盾なくまとめられたと思うし、お店のイメージがより具体的になったと思う。

このコンセプトをもとに開店までに必要な事をそれぞれ詰めていきたいと思う。

 

 

 

 

 

コンセプトづくり~おしゃれなクラゲカフェにするために その①

「お店作りはまずコンセプトから!」と、いろんな本には書いてあります。

しかしコンセプトというものが今一つ理解できないのです。

ただ、ぼんやりとしたお店のイメージをハッキリさせるためには必要だと思うので、一度手順に沿ってコンセプトメイクをしてみたいと思います。

 

手順1

7W2Hからコンセプトを考える。

 

Why:なぜクラゲカフェを始めるのか?

クラゲを眺めて過ごす時間が落ち着くとても心地よい時間なので、着席してドリンクを手にゆっくり過ごしてもらう、そんな場所を作りたいと思ったから。

 

Where:どこでクラゲカフェをするか?

女性が友人とのおでかけの途中で休憩で利用してほしいので、理想は大阪・梅田の近く。SNSで拡散することを目指すので、1階路面にはこだわらない。ビルの2階など。

 

How:どんなふうに提供するか?

ゆっくり過ごしてもらうために余裕のある席が必要。内装はクラゲが引き立つように、個性的でないシンプルなのもで、年齢層も限定しないように白すぎない甘すぎないテイストにしたい。表現するなら落ち着いた北欧風。

お客様に気を使わせないために、店員とは適度な距離感が欲しい。

 

What:何を提供するか?

一番提供したいのは「クラゲと過ごす心地よい時間」。

メニューは特別に凝ったものや珍しいものではなく、安心感のある定番メニューをベースにしたいが、何か一つは自信のある看板メニューがほしい。

 

Who:誰がするか?

クラゲがいるカフェという時間と空間を大事にできる人。お客様に親切でいることを忘れない人。落ち着いて淡々と作業ができる人。慌ててバタバタしない人。慌ててもなるべくそれがお客様に伝わらないように努力できる人。

 

Whom:誰に来てほしいか?

オシャレなものごとに敏感で、感受性の高い大人の女性。友人と過ごす時間も一人の時間も大切に過ごせる人。

 

Which:どれを看板メニューにするか?

何か一つクラゲを連想する名物メニューがほしい。カフェの定番メニューを発展させたもので、それとクラゲを一緒にインスタにあげたくなるようなもの。

 

How much:いくらで?

安売りのお店ではないので、素材は良いものを使いお客様が納得できる価値を提供したい。

 

以上、フォーマットに沿って書き出してみました。

たしかにいろいろと書き出してみるとまだまだ詰めれてない所や、逆に見えてきたところがわかりました。

まず、看板メニューを何にするかがカフェの生命線ともいえる大問題です。

しっかりと考えていきたいです。

次にカフェのジレンマともいえる広さと席数の問題です。

お客様にゆっくりしていただくために、広くゆったりとした席をもうけたいですが、梅田の近くでは家賃が高く、成り立たないかもしれません。立地はさらに検討しなくてはなりません。

見えてきたのは、私がお客様に提供したいのが、「クラゲと過ごす心地よい時間」であることです。

このキーワードを念頭にさらに深堀していきます。

コンセプトづくりはさらに続きます。

おしゃれなクラゲカフェを目指した第一歩!

はじめまして

まず、このブログを立ち上げたきっかけから始めたいと思います。

私は大阪・梅田に近い天五中崎通商店街でたくさんのアクアリウムを展示した、熱帯魚バーをしています。

ある日お客様のリクエストでお店の一角にクラゲを展示してみたところ、女性のお客様の反応がとてもよく、本当に女性はクラゲが好きなんだと実感しました。

たしかに水中をふわふわと漂うクラゲを見ていると、不思議と心が落ち着くのがわかりました。

そして女性が好きなカフェにクラゲの水槽を展示した、クラゲカフェを作ったらたくさんの女性に喜ばれるのではないかと思いつき、クラゲカフェを作ることを決心しました。

しかしその思いを妻に話したところ、メニューやお店の広さなどたくさんの質問が出てきて女性が求めるカフェのことを私は何もしらないのだと実感しました。

このブログはある熱帯魚マニアの男性が妻の協力を得てカフェを立ち上げるなかで、女性ウケするオシャレなものを理解しようとする挑戦の記録です。

よければ今後ともお付き合いください。

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熱帯魚バー店内

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展示しているミズクラゲ